独立するなら、フリーランス? 法人登記? おすすめをご紹介

会社を辞めて独立しようとした場合、フリーランス(個人事業主)として活動する方法と、会社を設立(法人登記)する方法があります。

どちらの方が良いのでしょう? ちなみに私は、独立直後に会社を設立しましたが、若干後悔しました・・ そのあたりも含めてメリット・デメリットをご紹介します。

自己紹介

筆者は、24歳のときに独立したのですが、直後に会社(H2O space)を設立しました。その後、2019年現在16年くらい経営をしています。また、2018年にともすた合同会社を設立し、現在2社の代表をしております。

そのため、実際には私は個人事業主(フリーランス)の経験はないのですが、正直初っぱなから会社にしたのは若干後悔しました。それぞれのメリットなどを紹介しましょう。

会社にするメリット

会社にするメリットとしては、次のようなものがあります。

  • 複数人でやるときに、責任が明確になる
  • 融資を受けられる
  • 経費がやりくりしやすい

それぞれ紹介しましょう。

複数人でやるときに、責任が明確になる

例えば、プログラマーとデザイナーが仲間同士でやっていく場合は、法人にした方が良いでしょう。お互いフリーランスになり「仲間としてやっていこう」という口約束だけでやっていこうとしても、おそらく数年後にはうまく行かなくなります。意見が分かれる、お金のトラブル、仕事の負担のトラブルなどなど。

その点、法人の場合は最初に誰が代表取締役になるのか、誰がどのくらい出資(設立のためのお金)するのか等をドライに決める必要があります。そしてこれは、ゆくゆく大きな意味を持ってきます。もちろん、最初のうちは仲良しでやっていく分には問題ありませんし、その後もずっと仲良しならまったく問題ありません。

融資を受けられる

法人になると、法人として融資を受けることができるようになる、つまり「借金」ができます。借金というとイメージが悪く感じますが、法人にとっての借金は前向きなイメージの場合が多いです。むしろ、赤字が続いている状態で借金を申し込んでも、まともな金融機関は協力をしてくれません。

例えば、事業がうまく行ってメンバーを増やしたいとか、事務所を新しくしたい、支社を立ち上げたいとか新事業を手がけたいなどのタイミングで、お金を借りることができるようになるのです。

経費がやりくりしやすい

個人事業主の場合、収入は全部自分自身の収入となります。つまり「所得」となるため、これに対してどんどん税金が掛かってきます。しかし法人の場合は、売上はいったん法人のものとなり、そこから役員報酬という形で受け取ることになります。

税金は「法人税」となるため、個人事業主よりは安く済んだり、経費をやりくりしやすくなります。節税がしやすくなるというわけです。

会社の設立には、こんなメリットがあります。では、デメリットはなんでしょう。

会社にするデメリット

会社にするデメリットには、次のようなものがあります。

  • お金がかかる
  • 社会保険の負担が大きい
  • 消費税の納税が大きい

結論から言えば「お金がかかる」と言うことになります。まずは、会社の設立自体にもあれやこれやとお金がかかります。詳しくはこちらの記事などを参照すると良いですが、数万から20万くらいかかります。

また、法人の場合は「決算」という手続きが必要で、これには税理士の協力が必要となるため、これにも年間で数十万などがかかります。

また、必要なお金として「社会保険」の負担が大きくなります。個人事業主の場合、基本的には「国民年金」に加入すれば良いのですが、会社の場合は社会保険への加入が必須となります。これは、会社と役員・社員で半分ずつ負担するため、自身の負担は減るものの、会社の負担が発生するので、1人会社などだと単純に負担が増えます。

受け取れる年金額も増えるので、必ずしもデメリットではないものの、負担は大きいでしょう。また、売上が 1,000万を超えると消費税の納税も必要になります。これも、厳密には負担な訳ではないのです(消費税は預かっているだけという認識のため)が、お金が減るという意味では負担は大きいです。

個人事業主(フリーランス)のメリット・デメリット

では、個人事業主はどうでしょう。個人事業主は、開業も簡単ですし、国民保険なので負担も小さく、売上が 1,000万を超えなければ消費税の納税義務もないため、負担はかなり軽く済みます。

しかし、若いうちは良いのですが、40代・50代になってくると、徐々にライフプランを考えていく必要が出てきます。国民保険で本当に良いのか(受け取れる年金額が、かなり小さくなります)、1人で50代・60代仕事を続けていけるのか、事業継承をどうするかなどを考え出していくと、法人の方がなにかとやりやすい場合があります。

そのため、個人事業主で始めても、どこかのタイミングで法人になる「法人成り」を考えていく必要性があるかもしれません。

個人事業主になるには

さて、どちらで独立するか決まりましたか? 個人事業主になりたい場合は、次のような手続きが必要です。

  1. 開業届を税務署に出す
  2. 青色申告届けを税務署に出す
  3. 屋号を決めて、屋号の銀行口座を作る

といった感じです。ひとまず、細かい手順はこちらなどをご参照ください

それほど難しくありません。後は、来年の 1月になったら「確定申告」をすれば良いことになります。ひとまず、仕事で使った書籍や文具・PC等のレシートだけ保存しておきましょう。

法人を登記するには

法人を登記するには、次のような手順が必要になります。

  1. 会社形態を「株式会社」「合同会社」「合資会社」「合名会社」から選ぶ
  2. 定款(ていかん)を作る
  3. 会社印を作って、印鑑登録をする
  4. 法務局で、登記手続きをする
  5. 税務署・ハローワーク・年金事務所・都道府県税事務所で各種手続きをする
  6. 会社の銀行口座を作る
  7. 顧問税理士を決める。必要であれば社会保険労務士や顧問弁護士とも契約する

といった手順が必要になります。かなり大変なので、入門書籍を買ったり会社設立代行サービスを利用すると良いでしょう。そして、期末になったら決算手続きを税理士と進めていく事になります。正直なかなか大変です。私はこれで後悔しました・・ 本業と関係ない仕事がかなり多いです。

結論。おすすめは、まずは個人事業主→法人成り

結論ですが、私は16年目の今となっては、法人にして良かったなと思っています。しかし、独立後数年は後悔していました。

もし今、私が独立する場合は最初は個人事業主をして、30代頃に法人成りを目指すかなと思います。是非参考にして、独立を目指していただければ幸いです。分からないことなどありましたら、Twtiterでお気軽にご質問ください。

この記事を書いた人

たにぐち まこと

『よくわかるPHPの教科書』や『マンガでマスター プログラミング教室』の著者。 ともすた合同会社で、プログラミング教育やこども向けの講座などを Udemyや YouTubeで展開しています。