プログラミングを独学したい人のための、入門書との付き合い方

プログラミングを学習したい場合、スクールに通ったりオンライン講座を使うなど、いろいろな方法があるものの、今でも最も一般的な方法はやはり書籍を使うことになるでしょう。

ここでは、書籍で独学するときの注意したいポイントを紹介しましょう。

大きなサンプルを作るのは辞めて、小さいサンプルを作ろう

入門書によっては、1冊を通じて非常に大きなシステムを組み上げるような書籍があります。しかし、次のような理由から、初学者がこれらを教材に使うのはおすすめできません。

  • 自分が何のプログラムを作っているのか分からなくなる
  • エラーなどが発生すると、その先がまったく作れなくなる
  • エラーなどが発生したときに原因を掴みにくい

等、順調に言っている間は良いのですが、詰まったときが大変な上に、独学の場合は誰かに質問をすると言っても編集部に連絡をしたりするしか方法がないので、なかなか厳しいです。

そのため、できるだけ小さいサンプル、1-2ページで終わるようなサンプルがたくさん掲載されている入門書を使って、どんどん作っていくと良いでしょう。またこの場合、例えばエラーが発生してうまく動かない場合は、そのサンプルは捨ててしまって次のページに進んでいってもよいでしょう。(後でもう一度戻ってトライしてみると、すんなり動くこともあります。)

解説の意味が分からなければ、いったん飛ばして次のページに行こう。それでも分からなければ、別の書籍を使おう

サンプルを打ち込んだら、次にそのプログラムに対する解説が始まったりします。しかし、場合によってはその解説の意味がよく分からなかったり、理解しきれないこともあるでしょう。しかし、そこで立ち止まってしまうと、それ以上の学習を進めることができなくなってしまいます。

そのような場合は、いったん次のページに移動してしまって、読み進めてみましょう。後で読み返してみるとすんなり理解できるかも知れません。

ただし、書籍によっては先に進むことで、ますます分からなくなることがあります。そのような場合は、残念ながらその書籍との相性が良くないので、いったんその書籍自体を辞めてしまって、同じジャンルの別の書籍を探して見ると良いでしょう。逃げ道を準備しておくためにも、1つの言語を学ぶときに 2-3冊は同種の書籍を買っておくと良いかも知れません。

ことばはじっくり理解しよう。英語は逃げずに英和辞典・翻訳を使おう

サンプルや、解説は飛ばし気味に読んでも構いませんが、新しい言葉についてだけはじっくりと取り組むと良いでしょう。なぜなら、プログラミング言語を学ぶに当たって、言葉がそれぞれ分からないと、文章全体の意味を掴むのはかなり困難になります。

またこの時、英語は逃げないようにしましょう。例えば、プログラミング言語を学んでいるときに、エラーが発生するとエラーメッセージが英語で表示されます。これを読むのを放棄してしまうと、原因も分かりませんし、なぜそのエラーが発生したのかも分からないため、いつまでも伸びていきません。

英語が苦手で読めないという事であれば、全文を Google翻訳などに打ち込んで、翻訳しても良いでしょう。また、新しい言葉についても綴りが分かれば英和辞典に入れて調べてみると、すんなり理解できるかも知れません。例えば、「インスタンス」という言葉を聞くと、何のことだか分からないかも知れません。しかし、英和辞典で「instance」を調べると、「実例、事例」といった意味であることが分かります。そして実際、この言葉はオブジェクト指向で「実体」を表すための言葉です。近い言葉ですね。

入門書は、1冊にじっくり向き合うよりも、同じジャンルの書籍を何冊か組み合わせて理解する方が、圧倒的にやりやすくなります。「ベストな書籍」を求めてケチることで、結局マスターできないのはもったいないので、ぜひ何冊か購入して、肌に合う入門書を探して見ると良いでしょう。

この記事を書いた人

たにぐち まこと

『よくわかるPHPの教科書』や『マンガでマスター プログラミング教室』の著者。 ともすた合同会社で、プログラミング教育やこども向けの講座などを Udemyや YouTubeで展開しています。