フリーランスが個人事業主として独立するときに、やっておきたい5つのこと

フリーランスとして活動しようと思ったとき、選択肢として「個人事業主になる」のと「法人を設立する」という方法があります。

法人の場合は、設立の際にも費用がかかりますし(登記費用)、毎年の法人税などもかかってくるため、1人でまずは気軽に始めるなら個人事業主がオススメです。(個人事業主でも従業員を雇うことはできます。ただしその場合は、給与支払いなどに関する手続きも必要になるため、このエントリーでは1人の場合に限定します)。

ここでは、個人事業主として独立するときにやっておきたいことを5つ、紹介しましょう。

開業届、青色申告の申請書を提出しよう

個人事業主として活動するには、所轄の税務署に「開業届」を提出します。また合わせて忘れずに提出したいものが「青色申告の申請届け」です。

青色申告とは

個人事業主は、毎年 2-3月に「確定申告」をしてその年の所得税を支払います。この時、申告用紙の色によって「白色申告」と「青色申告」に分かれます。ざっくりいうと、白色申告は、申告が簡単だが税金が高く、青色申告は少し面倒だが税金が安くなるという申告方法で、断然青色申告の方がオススメです。

この、青色申告で申告をするためには、事業を始めてから1ヶ月以内に、届け出をしなければなりませんので、忘れずに申請しておきましょう。

なお、開業届などは自分で書類を作ることもできますが、行政書士に依頼をしたり、「開業freee」などの開業支援サービスを利用するのも良いでしょう。

仕事用の銀行口座、クレジットカードを作る

仕事を始めると、報酬の入金や経費の清算などで銀行口座が必要になります。この時、普段生活で使っている口座を、そのまま仕事にも使ってしまうと、管理が面倒になります。そこで、仕事用の口座を準備して、そこでは仕事に関するお金のやり取りだけをすると良いでしょう。必要でしたら、新しく口座を開設してもよく、この時「屋号(後述)」の口座を開設しても良いかもしれません。

また、クレジットカードも仕事用に専用で作っておくと便利です。特にカードは、今会社員だったりする場合は退職をすると急に作るのが難しくなります。そのため、退職前に作っておいてから、独立すると良いでしょう。

筆者は楽天プレミアムカードを愛用しています。ポイント還元率が良く、たまったポイントも非常に使いやすいので使いやすいです。

屋号を決める

「屋号」とは、個人事業主として活動するときに名乗ることができるニックネームやチーム名のようなもの。会社で言えば会社名です。必須なわけではありませんが、屋号があると次のようなメリットがあります。

独自ドメインを取りやすい

後述する「独自ドメイン」で活動するときのドメイン名や、ウェブサイト名などにできます。

仕事への本気度を示しやすく、やっていることも分かりやすくなる

例えば屋号に「〇〇デザイン」などとつけると、デザイナーであることが一目でわかります。このように、屋号によって自分がやっている領域や得意なことをアピールできます。

将来法人化したときに、会社名にできる

仕事がうまく回るようになり、将来法人化したい場合に、そのまま会社名として使うことができます。

そのため、独立の機会に決めておくと良いでしょう。

独自ドメインを取る

仕事でメールをやり取りする場合や、ウェブサイトを開設するとき、とりあえずとして Gmailや Appleのメールアドレスなどを使ってしまうと、あとで本格的に仕事をしようとしたときに変更手続きが面倒になります。

そのため、独立するときに独自ドメインも取得しておくと良いでしょう。先の屋号を決めた場合は、屋号に関連するドメイン名が良いでしょう。電子メールやウェブサイトを独自ドメインで取得しておけば、サーバーを移転したいなどの場合もそのままドメイン名を移転できるため、メールが届かなくなるといったことがなくなります。

独自ドメインは、お名前.comなどで取得することができますが、筆者はムームードメインを愛用しています。

仕事を探す

これで、個人事業主として活動する準備が整いました。いよいよ仕事を始めていきましょう。仕事は、最初のうちは知り合いなどから仕事がもらえるかもしれませんが、それだけではやはり不安なので、自分で仕事を得られるようにしていきましょう。

この時、最近ではクラウドソーシングサービスが思い浮かびますが、あまりお勧めとは言えません。

クラウドソーシングは、参加するクリエイターが非常に多く、また趣味の一環として参加しているクリエイターもいるため、単価が非常に安い傾向があります。発注する側も、それを見越して非常に安い単価で発注したり、コンペ形式で発注するなど、あまり仕事として好ましくない案件があります。

最初のうちは良いかもしれませんが、いずれは利用しなくても仕事が得られるように、別の手段を模索すると良いでしょう。

求人サイトを使う

お勧めは、フリーランス向けの仕事マッチングサイトではなく、純粋な求人サイトを使うことです。筆者の場合、16年ほど前だったため、Find Job!を利用していました。

求人サイトには、数は少ないものの「業務委託」という種別の求人があり、一部では持ち帰りの案件もあります。常駐の案件はあまりお勧めしませんが、持ち帰りの案件があれば、是非引き受けると良いでしょう。

また、もしなかったとしても顔を知ってもらえれば、どこかのタイミングで声をかけてもらえることなどもあり、こうして仕事を探すのは良い方法と思います。

ウェブサイト、ブログを作る

最終的には自分自身で情報発信し、指名で仕事の依頼が来る状況がベストです。ブログを開設して、日々の活動を発信したり、興味のあることを書いていくと良いでしょう。

書籍などの執筆依頼が来たり、イベントへの登壇依頼が来たり、もちろん直接仕事の依頼が来たりなど、良いことが非常に多いので、是非時間を見つけて続けていくと良いでしょう。

この記事を書いた人

たにぐち まこと

『よくわかるPHPの教科書』や『マンガでマスター プログラミング教室』の著者。 ともすた合同会社で、プログラミング教育やこども向けの講座などを Udemyや YouTubeで展開しています。